仏教徒はどのようにセロトニンを増やしているのか?

セロトニン
この記事は約7分で読めます。

今回は神経伝達物質セロトニンについての記事です。
昨今幸せホルモンと呼ばれるセロトニンに注目が集まっておりセロトニン分泌を促すことをセロトニン活動とも呼んでいるようです。
セロトニン分泌の効果、ネット上にあふれるセロトニン活動の真偽、仏教式の効率良い分泌方法を学んでみましょう。

セロトニンとは?

セロトニンとはドーパミン、ノルアドレナリンと並ぶ三大神経伝達物質の一つです。
ドーパミン、ノルアドレナリンを調整する役割と言われています。
例えばノルアドレナリンは怒り物質と呼ばれますが過剰になり悪く作用しますと怒りっぽくなり、緊張してしまい、さらには自律神経を乱して睡眠の質が悪くなります。
それを適切に減少させれば怒りも少なくなり、過度な緊張も少なくなり、睡眠の質を高められるとも言えます。
そして睡眠ホルモンであるメラトニン分泌にも大きく関わる物質、減少すると不眠症など睡眠障害にも大きく関係があると言われます。
セロトニンは脳のバランスを保ち、良好な精神状態を作るには大切な物質なのです。

現代人はセロトニンが少ない?

現代人はセロトニン分泌から遠ざかる思考に陥っているのでセロトニンの分泌器官である松果体が退化して石灰化しているとの話をネット上で見たことがあります。
石灰化しているかどうかは都市伝説の類としてもドーパミンの貪り、ノルアドレナリンの怒り、それを処理出来ないことからの不満と精神不安この繰り返しになっている方が多いのは事実かもしれません。
これではセロトニンが分泌される余地がありません。
ここは一つセロトニン分泌をさせるセロトニン活動をしてみましょう。
ネット上では、セロトニン分泌をさせる方法が幾つか紹介されているようです。
これを考察してセロトニン分泌について学んでみましょう。

セロトニンはドラッグストアでは売っていません。

『セロトニンはどこで売っていますか?』このような質問を受けたことがあります。
現代社会では薬やサプリなど飲んで摂取すると言う常識があるのか皆さん当たり前のようにサプリなどで売っている物、ビタミン剤のようなイメージが有るようです。
しかしセロトニンはドラッグストアのサプリコーナーで売っているようなものではありません。
セロトニンに限らず神経伝達物質は特定の行動や情動(心の動き)で分泌されるものですのでサプリなどを摂取して分泌出来るものではありません。
セロトニン分泌を知るにはまずそこから認識を変えていく必要があるように思えます。

ナッツを食べるとセロトニンは分泌されますか?

セロトニンに限らず神経伝達物質はアミノ酸つまりタンパク質が原料とされます。
とりわけセロトニンの原料はトリプトファンですのでトリプトファンが多く含まれている食事べもの、ナッツを食べればセロトニンが分泌されるとまことしやかに語られます。
私はこの説には大いに疑問を感じます。
例えば筋肉はタンパク質で出来ていますがタンパク質が多く含まれる食品と言えば肉類となります。
ステーキ焼き肉を食べているだけで筋肉が隆々になるでしょうか?
そうではありません、筋トレをして筋肉に負荷をかけてそして継続、それで初めて筋肉はついていきます。
食べるだけで筋肉がつくということはありません。
セロトニンについても同じことが言えます。
セロトニンが分泌される行動を行ってはじめて分泌され、そしてそれを継続して行うことが大切です。
トリプトファンはアミノ酸タンパク質ですので、肉類、魚類、卵、大豆製品などごくごく普通の現代人の食事に多く含まれている栄養素、特に意識して摂取する必要はありません。
ヴィーガン菜食主義のような極端な菜食でも豆腐など大豆製品もタンパク質ですからこれを摂取することでも問題ありません。
つまりナッツを食べてセロトニンが分泌されると言うのは大いに疑問を感じると言えましょう。
また最近ではトリプトファンのサプリをセロトニンサプリとして紹介しているようですがこれも同じことです。

朝日を浴びるのはどうなの?

朝日を浴びるとセロトニンが分泌されると言われます。
自律神経に訴える方法です。
セロトニンは自律神経に大きく影響がある物質、特に昼間の交感神経優位な状態から夜の副交感神経に移行する時に必要な物質です。
つまり昼間の交感神経はノルアドレナリンが活発に分泌されますがそれを減らす物質がセロトニンであり、ノルアドレナリンを減らして夜モードにするということです。
朝日を浴びて、ノルアドレナリンを活発にさせ自律神経を正常にする方法ですので直接的にセロトニンが分泌されると言うことよりはセロトニンが活発になりやすい行動ということです。
朝のウォーキングなどは自律神経に良い活動ですので、現在なさっている方は心身の健康には良いですので継続されることをおすすめします。

リズム運動が良いと言われますが?

リズム運動これもよく提唱されますが、正解と言えます。
セロトニンは一定のリズムに乗った反復行動で分泌されますから、全く同じ行動の継続を続ければ分泌されます。
一定のリズムに乗って同じ行動をするのはセロトニンが分泌される鍵となります。
そして時間も関係があり数分程度ではあまり効果はありません。
分泌される行動を取り始めて10分くらいから分泌が始まりますので15分から20分くらいの継続が適切です。
ただ、肥満やうつ傾向にある方など身体を動かすのが苦手な方はハードルが高いかもしれません。

仏教ではどのように分泌させるか?

それでは当ブログは修行をテーマにしていますので仏教の視点からのお話になります。
セロトニンは一定の継続した反復行動を続けて分泌される神経伝達物質となります。
まずその行動を伴う修行として行っているのは一定のリズムに乗って唱えるということです。
我々修験道や密教系の宗派では真言と言ってサンスクリット語の言葉を繰り返し唱えます。
その他の宗派では浄土宗系は「南無阿弥陀仏」、日蓮宗系は「南無妙法蓮華経」を繰り返し唱えますがこれも同じようにセロトニンが分泌されます。
リズム運動と同じく15分から20分が適切です。
座って唱えるだけ、そして体力も必要ない、もっとも効率の良い方法です。
このように仏教は、現代までの歴史の中で効率良くセロトニンを分泌させる方法を導き出しています。
当ブログでは千呪行(せんじゅぎょう)を推奨しています。
実践方法は下記の記事もお読み下さい。

セロトニンを効率よく分泌させるには

前項のように千呪行のような修行も大事ですがセロトニン以外の神経伝達物質との関係性を知っておくことも大事です。
セロトニンのノルアドレナリンを減らす役割となりますとノルアドレナリンが過剰傾向にあるとセロトニンが言わば消費されてしまいますからノルアドレナリンが過剰に分泌される怒りを意識して無くすことは大切です。
さらにはノルアドレナリンの前駆体つまり原料のドーパミンの過剰傾向があればそれも妨げになります。
ドーパミンは何らかの依存症的傾向がキーワード、ファストフードのように空腹感と無関係に食べたいと感じる嗜好物的な食生活を慎むこともセロトニンを大切にする行動と言えましょう。
つまり三大神経伝達物質のバランスを大切にする生活を心がける事がセロトニンの適切な分泌を促すのです。
三大神経伝達物質の不適切な分泌は三毒と呼ばれ仏教では最も根本的な煩悩として説かれています。
下記の記事もお読み下さい。

セロトニンが適切に分泌されるにはどのくらいの期間が必要か

セロトニンは脳の松果体(しょうかたい)と言う器官から分泌される物質、松果体も体の一部ですから筋トレと理屈は同じくセロトニンが分泌される行動を継続的に行えば容易に分泌されやすい体質になれると言って良いでしょう。
肉体労働や筋トレを毎日行えば筋肉隆々になるのと同じことです。
そしてセロトニン分泌器官の松果体を鍛える意味では、毎日千呪行を習慣にして三ヶ月くらい継続すると精神の変化に気がつくでしょう。

セロトニン分泌でどのような効果があるか

どのような効果があるかですが、実際に千呪行を私がお教えし実践された方々は次のような感想を述べています。

・怒る回数が極端に減った
・他人の言動にイライラしていたのが受け流せるようになった
・自分にとって都合が悪いか良いかで判断しないで俯瞰的に物事を見られるようになった
・寒さ暑さに良い意味で鈍感になった
・過集中が少なくなった(発達障害ASDの方の感想です)
・良く眠れる、睡眠の質が良くなった気がする、夢を見ないで深く眠れるようになった
・寝覚めが良くなった
・リラックス出来るようになった
・あがり症で緊張する事が緩和された

怒りが少なくなる、よく眠れるようになる、リラックスして緊張をほぐすなど皆さんセロトニンの効果を感じるようです。
現代人には必要な効果と言えるでしょう。
ぜひ今日からセロトニン活動の実践をお試し下さい。

最後に一言

幸福な脳を作るには欠かせないセロトニンですが昨今は何でも薬やサプリで済ませようと言う傾向があるようです。
これが大きな誤解を産んでいるように思えてなりません。
幸福はお金で買え無いと言えましょう。

コメント