怒らない脳を作る仏教的アンガーマネージメント

ノルアドレナリン
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昨今、アンガーマネージメントと言う言葉を良く聞きます。
アンガー(anger)とは怒り、それを意識してコントロールする、それがアンガーマネージメントスキルと言うことらしいです。
仏教では怒りは瞋恚(しんに)と呼び代表的な煩悩、仏教徒はどのように克服しているのでしょう。

怒りの神経伝達物質はノルアドレナリン

このブログでは脳に着目し神経伝達物質の働きから様々な感情や情動を考察しています。
以前の記事で神経伝達物質ノルアドレナリンに触れていますが、過剰に分泌されている状態では怒りが強くなり、場合によっては怒りがコントロール不可能になる状態にも触れています。
今回も脳の神経伝達物質から怒りのコントロールについて考えてみましょう。

ノルアドレナリンが過剰

ノルアドレナリンは集中力や瞬間的な判断力を司り大変重要な物質ですが、怒り物質とも呼ばれる通り怒りはこのノルアドレナリンが深く関わっています。
過剰になってしまいますと怒りっぽく、常にイライラしストレス物質としての顔を見せてしまいます。
他人の些細な言動が許せず大声で怒鳴ったり、暴力的に振る舞う、これはノルアドレナリンが過剰になりすぎていると言えます。
コンビニ店員さんがレシートを渡さなかっただけで怒鳴る人を見たことがありますが、たかだかレシート一枚のこと「レシートを下さい」と言えば済むことですがそれが許せず怒鳴ってしまう、これでは良好な人間関係を築くことも出来ないでしょうし幸福とは程遠いと言えましょう。

まずは持戒(じかい)する

仏教も宗教ですから戒律があります。
厳密には戒と律は別物で、戒は実際に煩悩の働きを抑える行動、律はどちらかと言うと僧侶の集団生活におけるルールに近いものがあります。
様々な戒が存在しますがここでは在家仏教徒向けに提唱されている十善戒(じゅうぜんかい)の中の不瞋恚戒(ふしんにかい)を一つ意識してみましょう。
瞋恚(しんに)とは代表的な煩悩、そして意味は怒りの心、不瞋恚戒とは文字通り、怒らないことを意識して生活することです。
例えば一週間のうち五回怒っていた、意識して三回になり、更に意識して行き自然体で怒らないよう目指しましょう。
生活の上で意識に上げること、問題意識を持つことそれこそが持戒なのです。

怒りは瞬間的に情動変化する

前項では意識して怒らないと言いましたが、しかししかしそれはそうそう簡単なものでもありません。
怒りっぽいと言うのは前述の通り脳の問題もありますからここからは神経伝達物質に着目してみましょう。
怒りを司るノルアドレナリンの性格の一つに瞬間的な判断力がありますが、瞬間的というのも重要なキーワードです。
怒りっぽい人を瞬間湯沸かし器などと呼ぶことがありますが、怒りっぽい人を観察していると急激に情動変化し怒ることがわかります。
段々とエンジンが温まっていって徐々に怒ると言う方はほとんどいません。
怒りをあらわにする時は瞬間的な情動変化であり、それはノルアドレナリンの瞬間的に作用する性格がよく現れています。

理性を持って持戒し怒るのを止める

持戒して行きますと瞬間的に情動が怒りに変化する自分に気がつくようになります。
そしてその時こそ自身でグッとこらえて怒りを表に出さないで少し時間を起きましょう、理性がコントロール出来るまでは数秒ですのでやり過ごすことです。
そしてノルアドレナリン自体瞬間的な性格ですやり過ごすにはさほどの時間はかからず6秒ほどで理性を取り戻せると言われています。
そして深呼吸、ノルアドレナリンは交感神経を刺激する物質、交感神経優位の時、呼吸は浅く早くなりますから、その逆のを行けば更に効果的、ここは一つ深くゆっくり呼吸して怒りを鎮めてみましょう。

怒らない脳を作る

ここまではWeb上に多くある情報ですが、ここからは読経天狗流です!
よく怒る人はノルアドレナリンが過剰な脳の持ち主と言えますが過剰なノルアドレナリンを減らすにはどうしたら良いかと言いますとこれは、もう一つの神経伝達物質であるセロトニン分泌を促すこと一択です。
別名幸福物質とも呼ばれるセロトニンは脳の松果体(しょうかたい)から分泌される物質ですが、このセロトニンは過剰になったノルアドレナリンを減らして調整する役割、つまり怒りっぽい人はセロトニンが不足しているとも言えるのです。

よく聞くセロトニン分泌方法は正しいのか?

セロトニンは昨今注目されている幸福物質と言われますがWeb上では朝日を浴びるですとかナッツを食べるとかで分泌されると言われます。
しかしこれはある程度正常な方向けの話で怒りをコントロール出来ないノルアドレナリン過剰な状態では弱いと言えます。
理由としては朝日を浴びる、つまり自律神経を整える意味なのでしょうけれども、過剰な怒りがある方の場合既に自律神経は相当乱れているわけですから朝日を浴びたくらいでは圧倒的に足りないのです。
また、ナッツを食べると言うのは、セロトニンの原料であるトリプトファンを摂取すると言う事かと思いますが、神経伝達物質は特定の行動や情動で分泌されるものですからナッツを食べただけでは片手落ちと言えましょう。
無駄とは言いません、しかし、アンガーマネージメントとしてのセロトニン分泌では圧倒的に足りないと言えるでしょう。

仏教徒は短いフレーズの文言を繰り返し唱えます。

有名なのは南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)、「なんまんだぶなんまんだぶ」と言うあれです。
これは主に浄土宗、浄土真宗で唱えられます。
私の宗旨である当山派修験道または真言宗では、真言と呼ばれるサンスクリット語の言葉を繰り返し唱えます。
私の場合毎朝15分から20分ほど行いますがこの時にはまさにセロトニンが分泌されているのです。
セロトニンは繰り返しの反復行動で分泌されます。
よって同じ文言を繰り返し一定のリズムで唱え続けるのはセロトニンを分泌させて煩悩である瞋恚のもと、ノルアドレナリンを適切にするように促す目的なのです。
当ブログでは千呪行(せんじゅぎょう)をセロトニン分泌の為の修行として推奨しています、下記記事にやりかたは掲載していますので合わせてお読み下さい。

真言を唱えて松果体を鍛える。

千呪行で繰り返し反復して真言を唱えてセロトニンが分泌されるまでの時間ですが10分辺りから分泌されそこからさらに5分から10分くらい負荷をかけることつまり、先程書きました私が行っている時間、15分から20分が適切です。
体感的にも心地よい瞑想感が訪れてなんだか平和な気分になります。
そして継続は力なりと言いますが、日課にすることも大事です。
一日だけやってもあまり意味がありません、なぜかと言いますと、継続的に行ってセロトニン分泌がされやすい体質にすることが大事です。
怒りが常態化している人は怒りっぽい脳つまりノルアドレナリン過剰に最適化されており、これを変えていくにはノルアドレナリンを適切にするセロトニン分泌が活発に働く松果体を作ることなのです。
松果体だけではなく体の器官は使用しなくなると退化していくもので、例えば足を骨折して松葉杖の生活になりますと筋肉が衰えるのと一緒、常に怒っている人は、松果体が衰えているのも原因と言えるでしょう。
よって松果体を鍛え上げセロトニンを分泌させる脳を作れば怒らない人になれるのです。

最後に一言

仏教徒流のアンガーマネージメントはおわかりいただけたでしょうか?
心理学的アプローチも大切ですが脳に着目した方法もお試し下さい。
心理学的方法とも併せて行うと効果的!ぜひお試し下さい。
ちなみにヨガでも同じくマントラを繰り返し唱えますがこれも同じ効果です。

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